会堂建築
厚木上教会の会堂建築
(20100207)
旧教会堂の老朽化
厚木上教会の会堂建築(3回)のうち、2回目の戦後間もない1947(昭22)年7月に献堂された旧教会堂は、主の御配慮により、資源不足のなか、米国進駐軍への働きかけによって、厚木基地内の旧日本海軍施設2棟を解体した古財の提供を幸運にも受け、現在地に建てることができた。小さな平屋のトタン屋根の家屋であり、当初は内側は土壁、床も畳敷きであった。しかし、さすがに老朽化は早く、教会土地の取得がなった1980(昭55)年ごろより、新教会堂の建築への気運がしだいに高まっていった。その後も、教会の充実とともに改築や修理を繰り返して使用してきたが、老朽化は明らかだった。

会堂建築計画
祈りの大切さ
現在の新教会堂の建築計画は、全国の方々の祈りから始まった。1982(昭57)年9月、『信徒の友』の「この教会のために」の欄に、柴勇牧師が会堂再建を祈りの課題に出され、突如全国から137通もの祈りの報告の葉書が寄せられた。信徒にとっては寝耳に水であったが、その時から献金活動が始められた。そして、4年後の1986年9月にも、柴適牧師が同様の祈りの課題を出され、再び多くの葉書が寄せられたのを受け、直ちに会堂建築準備委員会の結成が決定され、本格的な会堂建築計画が始まった。
その後も、祈りは大きな効果を生んでいる。祈りは教会員の一致と主への委ねをもたらし、その結果、誰一人欠けることなく、会堂建築が達成された。

会堂建築委員会の活動 
1987(昭62)年〜2002(平14)年の15年間、4期にわたる委員会が設けられ、最後の第4期の委員会(2000〜2002年)のわずか2年で、新教会堂が完成した。
委員会活動は、一部の人の計画でなく教会全体の計画とし、会堂建築が教会全体の願いであることの確認、場所や方法などの基本合意の形成、具体的な実行での協力体制のうえで、重要な役割を果たした。なお、委員会の合意は、必ず役員会の承認を経て、実行に移した。
献金活動(別会計)
会堂建築献金‥毎月定額で払う基本的な献金
教会債‥‥‥‥教会が発行して資金を集め、会堂完成後に返済
予約献金‥‥‥資金不足の際、各自で額を決め献金(返済なし・2回)
一般募金‥‥‥趣意書を送り、全国の教団教会・縁故の所へ献金依頼(2回)
教団援助金‥‥神奈川教区から授受
その他‥‥‥‥ベテル献金(家で献金箱に貯金し、教会に捧げる献金)
       バザー売上・昼食費・コーヒー代・ケーキ販売・特別献金
※銀行ローン‥教団提携ローンにて
計画の進行
建築体制の決定
 教会‥‥‥‥会堂建築委員会
 設計事務所‥一粒社ヴォーリズ建築事務所
 施工業者‥‥櫻内工務店
教会堂建築のビジョン(会堂建築の指針)の策定
 1.宣教の業が最大限生かされる教会
 2.ここに教会があるという存在感のある教会
 3.温かい雰囲気や親しみが感じられる教会
 4.礼拝堂が祈り・賛美の場として配慮された教会
 5.さまざまな教会活動に多目的に使える教会
 6.高齢者や子供・障害者や病の方も共に憩える教会
 7.自然を取り入れつつ清潔さが保ちやすい教会
 8.火災や地震など防災面で配慮された安全な教会
 9.地域に密着し社会奉仕の場として提供できる教会
設計変更
 1年をかけ、実に10回も行なわれた。
 それは同時に、教会員がめざす教会の理想、費用の削減とも関わる。
 そのため、礼拝後に教会員に説明会を7回も開き、合意形成を図った。
工事中の礼拝場所の確保
 主日礼拝の場所‥‥‥白洋舎相模支店・食堂
 CS礼拝・集会の場所‥旅館さがみ・食堂
工事への準備
 ボーリング調査・荷物の整理・趣意書発送・契約(設計事務所・施工業者)
 工事前の近隣挨拶・教団へ書類申請・市役所へ確認申請・教会荷物の引越
 臨時教会総会による最終案の議決承認など 
建築の工程
 三者協議(教会・ヴォーリズ・櫻内)を毎月1回開き、工事の状況を確認。
 解体工事・起工式・基礎工事・建方見学会(棟上式)・完成説明会・引渡式
完成後の取り組み
 献堂式準備委員会・文書作成委員会の同時開催・教会荷物の搬入
 献堂式(2回)・記念誌「麦の穂−新教会堂完成記念文集−」の発行

  詳しくは、当教会史『主のあしあと−厚木上教会創立75周年記念史−』(2000円・送料別)参照。
   「会堂建築の歩み」(年表)も付けてありますので、どのようなことをいつしたかも分かります。
    〒243-0018 厚木市中町3-17-22 厚木上教会・広報部 TEL 046-221-0932




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